BLOG オフィシャルブログ

AnimeJapan2024 レポートVo.2

この記事をシェアする x weibo

■『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』スペシャルステージ
 


■会場で展示させていただいたショーケース

『チェリまほ』スペシャルステージでは、アニメ制作スタッフからの質問やコメントをもとに、制作や放送を振り返るステージを開催。
スタッフからの熱いコメントにMCの宮村優子さん、黒沢優一役の鈴木崚汰さんからも“チェリまほ愛”を感じるエピソードが
飛び出しました。
そんなスタッフのコメントですが、実は時間の関係上、一部の公開とさせていただきました。
このレポートでは奥田監督からのコメント全文を公開させていただきます!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
イベントにお集まりのファンの皆様、監督の奥田と申します。
宮村さん、鈴木さんお久し振りです。鈴木さんとは(去年8月末の)最終回アフレコ振りと言うことになりますね。
今回は思い出に残っているシーンを、と言うことですが作り手としては全てが思い出深く…。
と言うことでアフレコや音響での思い出話をしつつ振り返ろうと思います。

アフレコ時の監督の仕事は演出的な確認もですが、セリフのスピードや間、タイミングなどが絵に合っているかを確認する、集中力を要する作業です。
そんなチェックをしつつも、時に余りにも素敵すぎる役者の方々のお芝居に不意に口角が上がりまくったりもしました。
改めて放送で観ていても、黒沢のキラキラ登場からの安達への恋心ダダ漏れギャップは1話の掴みとして最高の出来栄えと感じました。
初めて気持ちを伝える5話の心揺さぶられる切なさ、両思いへの流れからの『デート』ソングを繰り出す初デート失敗。
そして8話、9話、11話と様々な想いに溢れた黒沢を完璧に演じられた鈴木さんには感謝しかありません。ありがとうございました。

そしてシリーズ中最も精神的な変化が大きかった安達。
おどおどした根暗感が、本当にいつの間にか黒沢を包み込む包容力の塊に変わっていたんですよね。
冒頭一声から安達でしたが、その静かな変化を繊細に表現してくださった小林さん、素晴らしかったです。ありがとうございました。

ツンデレと言いながら全部可愛い湊くんですが、ぶっきらぼうな中にひたむきに夢を追う情熱が見え隠れする佐藤さんの演技、とても自然体で素敵でした。
一世一代の柘植の告白にテレテレに応える湊くんは可愛さ爆発でした!ありがとうございました。

恋愛小説家としての経験豊富さ?を滲ませる言葉や、安達に対する思い遣りの親友の言葉、真実の恋の相手に対する空回りっぱなしからの背中を押す真摯な言葉。
全てが本当に柘植らしく、ああ、柘植ってこんなにも愛すべき人なのね?と思わずにいられないキャラクターを作って下さいました。
古川さんありがとうございました。

宮村さんとは今回初めて組ませて頂きましたが、私のアイデアや意見を丁寧に汲み取ってくださる度量、また宮村さんの声優としての素晴らしい経験値や私とは異なる感性からのご提案がより作品に幅を持たせて下さっていると感じます。
音響現場での普通のおたくトークとか、昔の収録現場(エヴァ)のお話とかめちゃくちゃ楽しかったです!
音響監督ありがとうございました。

音響の思い出では、この作品がまだそれほど形になっていない時から、ラストシーンにEDのイントロが流れ始める(いわゆる『東京ラブストーリー』の様な)
作りをしたいと思っていました。
しかしアニメでは難しいという事で断念…。
と思っていたら、エイベックスさんがEDのヴァージョン違いを作成して下さって!
ラストシーンの雰囲気に合わせてEDを変えるという素敵演出が可能となったのです。
当時のエイベックス担当さん、本当にありがとうございました!
3話のダダ漏れはまだ我慢できましたが、5話の告白からのソロピアノヴァージョンは試しに編集で繋いだ時点で感動し過ぎて武者震いしたのは本当に良い思い出です。

そして、もちろん黒沢のデートソングですね。
このミュージカル部分の方向性は私の中では原作を読んだ時から浮かんでいたのですが、シナリオの全体会議の時点ではまだ音楽は出来ておらず。
具体的な内容もコンテ時に初めて提案するという状態でした。
その為この部分のコンテは私の独断の形となり、この方向性で良いのか?浮かれ切った黒沢を表現できているか?と真剣に悩みました。
そして、コンテチェックで添えられた豊田先生の天真爛漫なコメントに、これで良いんだ!と世に出す勇気を頂きました。
1話のコンテの時も私の不安をそっと軽くしてくださる様な明るいコメントに助けて頂いた事を覚えています。

100%の方々に満足して頂く事は難しいですが、よりたくさんの方々に喜んで頂けたら、、、と思いを込めて作りました。
豊田先生の応援のお言葉はもちろん、視聴者の方々の熱のこもった感想、スタジオに届けて下さった直筆のファンレター。
全てが制作現場の励みになっています。
皆様本当にありがとうございます!」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
“チェリまほ愛”あふれる奥田監督からのメッセージでした。

先日発表となりました特別総集版もぜひ劇場でお楽しみください!

■『多数欠』スペシャルステージ
 


■会場で展示させていただいたショーケース
 
『多数欠』スペシャルステージでは、実際のアニメ制作映像をもとにアニメができるまでをご紹介しました。
使用したダビング映像、アフレコ映像、完成映像はAnimeJapan初公開となり、放送前にも関わらず特別な内容に!
佐藤竜雄監督、高野プロデューサーの制作ウラ話や神臣役の三上枝織さんの上京話、また
OPアーティストのビバラッシュさんも観覧にお越しいただき、華やかでにぎやかなステージとなりました。
引き続き、TVアニメ『多数欠』の続報をお楽しみに!
 

サテライトブースにお越しいただいた皆様、ありがとうございました!
サテライトはついに設立30周年。これからも皆様に愛される作品を届けてまいりますので、
応援よろしくお願いいたします!

この記事をシェアする

x weibo