CREATORS クリエイター紹介

林奈美
Nami Hayashi
キャラクターデザイン

INTERVIEW インタビュー

  • この業界及びサテライトに入ったキッカケを教えてください

    医療の家系で育ち、薬学を学んでいましたが、自分の将来を見つめ直す中で「本当にやりたいことを追いたい」と思い、美大に進学しました。
    好きなことを改めて見つめ直した結果、アニメ制作に興味を持ち、制作全体を学ぶためにタツノコプロで制作進行としてキャリアをスタートしました。
    進行の仕事を通して工程を学び、作品づくりの面白さを実感しましたが、同時にアニメーター不足という現実にも直面しました。それをきっかけに自ら進行を辞め、フリーとして動画部へ転向。原画、作画監督を経て、現在はキャラクターデザイン・総作画監督として活動しています。
    フリーのアニメーターとして活動していた際、和田監督の作品『サクガン』の仕事を通してサテライトと関わる機会がありました。ちょうど娘の保育園入園を控え、安定した環境で働ける社員アニメーターとしての道を探していたところ、高野プロデューサーからお声がけをいただき、サテライトに入社しました。

  • この仕事のやりがいと苦労を教えてください

    アニメーターは「自分の手でキャラクターに命を吹き込める仕事」です。静止画だったキャラクターが動き、感情を持ち、作品世界の中で生きていく瞬間に立ち会えるのは、何にも代えがたい喜びです。
    また、制作陣全員で作り上げるチームワークの達成感や、放送・公開後にファンの反応を目にしたときの感動も大きなやりがいの一つです。長い制作期間を経て完成した映像を見たとき、「頑張ってよかった」と心から思える瞬間があります。
    一方で、アニメ制作は非常にスケジュールがタイトで、体力・集中力・責任感が求められます。特に作画現場では、1カットごとの密度やクオリティを保ちながら膨大な枚数を描くため、時間的にも精神的にもプレッシャーが大きいです。
    また、人手不足や予算面の課題もあり、理想と現実のバランスを取ることが難しい場面も多くあります。それでも、チームで支え合いながら一つの作品を完成させる達成感が、次の挑戦への原動力になります。

  • 作品にかかわる際に一番大事にしてることは何ですか?それは何故ですか?

    私は「人とのつながり」を一番大切にしています。
    アニメはひとりでは絶対に作れない仕事で、どんなに才能があっても、信頼やコミュニケーションがなければ良い作品にはなりません。
    作画や演出の意図を共有し、スタッフ同士が気持ちよく意見を出し合える空気をつくることで、作品そのものも生き生きとしてくると感じます。
    自分の原点が“チームで作る面白さ”にあるので、どんな立場にいても人とのつながりを大事にしながら、作品に向き合うようにしています。

  • 今まで影響受けた作品(人)を教えてください。また、その理由もお願いします。

    最初に影響を受けたのは、森脇真琴監督です。
    アニメ業界に入って初めて担当した作品の監督で、森脇さんからは“現場の人を巻き込みながらアニメを作る楽しさ”を教えていただきました。スタッフ全員で作品を育てていくその姿勢に強く影響を受けました。
    そして、和田純一監督。『サクガン』でご一緒した際に、現場全体で作品を作り上げる面白さを改めて実感しました。人としての誠実さ、常識的な判断力、そしてコンテや演出の技術の高さ――すべてにおいて尊敬しています。
    アニメーターを志すきっかけをくれたのは、貞方希久子さんの「アニメーターになれば?大丈夫だよ」という一言でした。その言葉がなければ今の自分はいません。

  • サテライトの良いところは?

    やってみたいことに挑戦させてくれる環境があるところです。
    キャラクターデザインやコンテ・演出など、これまで「いつかやってみたい」と思っていた仕事に、実際にチャレンジする機会をいただけました。
    経験の有無に関わらず、意欲を汲み取って背中を押してくれる社風があり、スタッフ一人ひとりの「やってみたい」を尊重してくれるのがサテライトの魅力だと思います。
    3DCG、撮影にも興味があります。

  • これからのアニメーション業界を目指す方へ何かアドバイスをお願いいたします。

    上手くいかないことや壁にぶつかることもあると思いますが、焦らず続けていけば、必ず自分の“好き”が誰かに届く瞬間がきます。
    私自身、最初からアニメーターを目指していたわけではなく、回り道をしながらたどり着きました。だからこそ、自分のペースでいいし、何歳からでも挑戦できる業界だと思っています。
    自分に向き合い気持ちを込めて、楽しむ気持ちを忘れずに続けてほしいです。

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